ダンナは追い出され、実家に泊まる事になりました。
我が家は共働きなので、娘が小学生の頃からずっと、私がいない時に友達を呼ぶのは禁止していました。たまり場になるのは嫌だし、万が一事故などがあっても責任が取れないからです。高校生になってからは高校が遠いので、なかなか友達を家に呼ぶ事はできませんでした。
事前、私は娘にある事をお願いしていました。それは、私の事を「おばさん」って呼ばないで欲しいという事でした。私はおばさんと呼ばれた事がありませんでした。親戚の甥や姪も、おばさんとと呼ぶ子はいませんでした。
すると、娘は、「今の子は友達のお母さんの事をおばさんとは呼ばないよ」と言いました。
3人も来るとなると布団が足りないので、私は洗濯機を何回か回して、ダンナのシーツ、掛け布団、私のシーツ、予備のベッドのシーツなどを洗って乾燥機にかけました。
娘は、パパの布団を使うのは・・・と言うので、私がダンナの布団を使って、娘が私の布団を使う事になりました。ダンナのゴジラや怪獣のコレクションは隠しました。
みんなスレていない普通の高校生という感じで、全く派手でもなく、地味すぎず、想像していた以上に普通の子達で安心しましました。娘には手土産はいらないって何度も伝えたのですが、ハーブティーをくれました。
娘の友達は、スマホのアプリで撮った写真を何回も見ていましたが、アプリの写真は盛っているので、実物を見ると、普通の女の子達でした。1人の子はショートヘアー、1人はミドル、もう1人の子はロングでした。
さすがに4人が順番にお風呂に入ると何時間もかかってしまうので、銭湯に行きました。
玄関には高1の海外旅行時に撮った私と娘のツーショット写真のフォトフレームが置いてありました。お友達が娘に「ツイッターの写真?」と聞いていました。娘が同じ写真をツイッターにアップしていたようで、お友達はそれを覚えていたようです。
銭湯から帰ると、自分達でお好み焼きを作り始めました。
お好み焼きごときで苦戦していたようだったので、つい手を貸してあげたくなりましたが、キッチンには行かないようにしました。
聞き耳を立てていると、ひとりの子は普段からやっているようでした。我が家のお好み焼きはキムチ、チーズ、プレーンと作るのですが、娘は我が家風は主張せず、お友達に任せていました。
みんなで作るお好み焼きは楽しそうでした。片付けまでちゃんとやってくれたのですが、終わった後のキッチンが前よりピカピカになっていました。
娘は、ご飯を食べる前に人生ゲームをやりたいと言ってました。
娘が小学生の頃、モノポリーをやっていたのを思い出して、「モノポリーにしたら?」と聞きましたが、「モノポリーは知らない子がいるから、ルール説明するの面倒臭い」と言ってました。ところが、いざとなると、人生ゲームが見つかりませんでした。UNOは探し出しました。
家をたまり場にして悪さをするでもなく、人生ゲームなんて、かわいい・・と思いました。
11時になると静まり返って物音ひとつしないので、気を使っているのかな・・と思いました。
後になって娘に聞くと、ひとりの子が、すぐに寝てしまって、他の子もテスト最終日で疲れていたのか寝てしまったようです。
翌朝・・・朝食は、自分達で作ると言うので、材料だけ用意しておきました。
ダンナがパン作りにはまっていたので、パンは焼いてありました。
1人の子は普段から作っているという感じでテキパキしていて、もう1人の子は普段から自分のお弁当を作っているとかで、ネギ入り出し巻き卵を作ってくれたそうです。
その他にヨーグルト、フルーツ、ソーセージ、そして野菜室には野菜などの材料を用意しておきました。
4人は髪のセットや準備を済ませてから朝食を食べたので、時間的にはブランチになっていました。
寝る前と、朝制服姿4人で写真を撮ってあげました。
その後、歩いて近くの街まで行ったそうです。
娘達が出かけると、キッチンはピカピカでした。礼儀正しくて、ちゃんとした家に育った子達だと感じました。
帰ってから、娘が、「2人の子が、ママの肌きれいって言ってた」と・・・と言いました。
毎日朝晩、美顔器をかけている私ですが、留年騒動など度重なる心労で、肌が疲れてるかも・・・と思っていたところでした。紫外線防止や保湿は気をつけていましたが、目の下のクマが気になっていて、いろいろな種類のコンシーラーを試していたところだったので、何ていい子達なんだ・・・とうれしくなりました。
私は安心しました。
娘が現段階までグレなかったのは、友達や親戚、先生に恵まれていたからだと・・・
ダンナが帰ってから、「私だったら心配で相手のおうちに電話しちゃうけど、(他のお母さん)誰もかけてこないね。」と言うと、ダンナは
「我慢してるんでしょ。」とダンナが答えました。
娘の友達がギャルじゃなかったので、私はほっとしました。
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