落ちこぼれ 勉強嫌いの娘の高校生活とその後 ～夢をつかむまで～

２月の土曜日・・その日は雪でした。

娘が朝から夜まで家にいる事は月に一度もないのですが、大雪の予報だったのでめずらしく家にひきこもりました。

夕飯はキムチ鍋にしました。

夕飯の後、娘が「これにサインして」と何やら紙を出しました。






「卒業旅行。未成年だから親のサインが必要だから。」

旅行会社の紙で未成年なので親の承諾書が必要という事でした。

クラスの友達のMちゃんと２人で卒業旅行に行くという話は前から聞いていたのですが、私は「一緒に行く友達の証拠見せて」と言いました。

娘は「そんなのある訳ないでしょ」と答えました。

その紙を見ると、申込み代表者が娘なのか、娘の名前しか書いてありませんでした。

「旅行について友達とやり取りしているメールとか」と言ってみましたが、娘に

「逆に失礼じゃない？」と反撃されました。

娘とは険悪な状態になりました。

私は、「印鑑はパパが持っているから、パパにサインしてもらって」と、ダンナに振りました。

ダンナはサインしましたが、「出張でちょうど行くかも。日程を合わせようかな」と娘に言いました。

ダンナも疑ってそう言っているのか、本当に出張の予定が入っているのかわかりませんでした。

ダンナの仕事はほとんど出張がない仕事で、入社して数年、泊まりの出張は隣の県も入れて数える程でした。

卒業旅行の日程は、卒業式直後の週末でした。