【ダブルキャンサー体験記】受験を理由に自分の事は後回しにしてきた
娘が高校を卒業するまで、私は自分の事をずっと後回しにしてきました。
娘が全てで、仕事は生活の糧、自分の事は二の次でした。
もし私が急に交通事故などに遭ったりしたら、ダンナは願書すら出さないと思ったから、大学受験が終わるまでは何かあったらいけないとは思っていました。
会社の健康診断は義務付けられているので受けていたし、要精密検査になった項目は、専門医による精密検査を受けて、検査はちゃんと受けていました。
中度異形成に関しては、専門医から「もう治らない」「遅かれ早かれ手術は必要」「手術しちゃってもいいのかもしれませんね」と再三言われていましたが、「子供の受験があるから」と引き延ばしてきました。
娘が高校生の時、中度異形成から高度異形成になりましたが、受験のために様子を見る事にしたら、中度異形成に戻り、その後中度異形成が続いていました。
娘が高校を卒業した後も中度異形成が続いていたので、次に高度異形成になったら手術を受けようと思っていました。
どこかで、このまま逃げ切れるかも・・という気持ちがありました。
「もう治らない」と医師から言われていたのに。
高度異形成になったとしても、すぐに手術を受ければ間に合うと思っていました。
私は自分が癌になる前にいくつか誤解していた事がありますが
1つめの誤解は
高度異形成で手術をすれば大丈夫だと思っていた事です。
私の主治医であり執刀医の先生の話によると、高度異形成で手術する人の10人に1人は子宮頸癌と診断されるそうです。
しかも、高度異形成になってすぐに手術したのに、ステージ0ではありませんでした。
なので、もっと早く手術しておけば癌に進行しなかったのに・・と猛烈に後悔しました。
頭の中に思い浮かんだんのは
「遅かった」
「自業自得か」
・・・という言葉でした。
早期発見できると生存率が高くなってくる事は知られていますが、それだけではなく手術の種類(難易度)、術後の経過、後遺症の有無、追加治療(放射線治療や抗がん剤)の必要性、再発のリスクなどにも影響する事を身に持って実感しました。
癌の種類によりますが、早期発見であれば手術も比較的簡単だったり、身体の負担が軽く楽だったり、仕事をあまり休まないで済んで術後の回復が早かったり、完治する可能性が高かったりします。
私の場合はテレワークができるので、病欠は取りましたが、休職はしないで済みました。
今月、昇給があったのですが、あまり休まないで済んだので仕事には影響がなく、最も高得点の評価を得る事ができ、基本給もアップしました。
子宮頸がんの場合、同じステージ1でも細かく分類されていて、ⅠAⅠ期からⅠB3期まであります。
同じⅠ期でも、術式や治療法が違います。
詳しくはこれから書いて行く予定です。
まずは、子宮頸がん発覚までのいきさつを書いていこうと思います。