店にいたお客さんがほとんど外国人で、ウーさんや中国人女性との会話も英語だったため、なんだか海外にいるような感覚になりました。
残り時間30分くらいの時、ウーさんが離れて座っていたインドネシア人で、頭に布を被ったメイドさんを呼びました。
その時、初めて私はメイドさんが少し離れた席で待機していた事に気がつきました。

ウーさんがメイドさんに座るように促したので、メイドさんはちょっと椅子を引いて座りました。
インドネシアのメイドさんとウーさんは英語で会話をしていました。
そして、メイドさんに残っているデザートを食べていいよ、と言いました。
私も「食べきれないから、食べて」と言いました。
でもメイドさんは食べようとしませんでした。
メイドさんはそのまま、椅子をちょっと引いて座っていましたが、3人は会話に戻りました。
メイドさんは会話には加わらないし、スマホをやったりする事もしないで、じっとしています。
視線の置き場に困るのか、斜めに座って、キョロキョロもしないで、おとなしくじっとしているのです。
私はいたたまれなくなりました。
メイドさんを雇うのが普通の国だったら、食事とか旅行とか買物にメイドさんを連れて行って待たせるのは普通なのかもしれませんが、私は日本人で小市民なので、お手伝いさんとかって、ドラマの世界です。
私はそう言えばメイドさんのお皿がないな・・と気がつき、ウエイターさんにお水とお皿を持ってきてもらうようにお願いしました。
ウエイターさんは、小さなフォークとスプーンも持ってきてくれました。
私はウエイターさんにお水とお皿とスプーンフォークをメイドさんの前に置いてもらうようにお願いしました。
アフタヌーンティーではお茶はひとりずつポットがあるのですが、3人の予約なので、さすがにお茶まであげるわけにはいきません。
それでもメイドさんはデザートを食べようとしなかったのですが・・・
そろそろ予約していた2時間も終わた頃、残ったらもったいないね、と話していたら、私ともう一人の女性がもう食べないところを見届けて、メイドさんがデザートを食べ始めました。